2008/03/24 日記<明智小五郎>
明智小五郎
明智 小五郎(あけち こごろう)は、江戸川乱歩の小説に登場する架空の探偵。初期の本格派短編では奇矯ながら論理性に富んだ人物として描かれたが、乱歩が通俗作品へ手を広げる過程で、現実感希薄な天才・英雄型の探偵へと変貌していく。
「D坂の殺人事件」で初登場し、当初はタバコ屋の二階に間借りしている定職を持たない高等遊民であった。服装には無頓着で木綿の着物によれよれの兵児帯、髪はモジャモジャという書生スタイルで描かれ、のちに横溝正史は自作の探偵金田一耕助にその書生スタイルを踏襲させた。しかし洋行して以来、背広を着こなす紳士となり、御茶ノ水にある洋風の開化アパートに事務所を構え、車を使って悪漢を追うなど現実感希薄な天才・英雄型の探偵に変身した。背広を着こなした明智小五郎が活躍するのは、関東大震災以後の東京である。
1936年の「怪人二十面相」以降、少年探偵団シリーズに登場した明智は、ほとんど完璧な超人として縦横無比な活躍ぶりを見せる。柔道の達人だが容姿端麗で、非常に印象の良い紳士とされ、変装を得意とするという設定である。一般的にはこのシリーズにおける明智小五郎が、名探偵の代名詞として記憶されている。少年探偵団シリーズにおける設定では、千代田区采女町の開化アパート2階に、「明智小五郎探偵事務所」を構えている。助手の小林芳雄を団長とする少年探偵団や、警視庁捜査一課の中村善四郎警部の助けを借り、数々の難事件を解決する。終生のライバルは怪人二十面相。人間豹などおよそ人間とかけ離れた半人半獣とも戦った。妻は文代(ふみよ)で、彼女も探偵としての資質は高い。
人物像としては、講釈師の神田伯龍がモデルである。
命名には諸説あるが、戦国武将の明智光秀とその変名とされる「荒深小五郎」から取ったとされる説、あるいは明智+桂小五郎(のちの木戸孝允)から取ったとする説がある。