2008/03/24 日記<ルパン対ホームズ>
ルパン対ホームズ
ルパン対ホームズ (アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズとも, Arsene Lupin contre Herlock Sholmès) は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。原題を正確に訳すと、「アルセーヌ・ルパン対エルロック・ショルメ」。
かのイギリスの名探偵ホームズを基にしたパロディーキャラ「エルロック・ショルメ」とフランスの大怪盗ルパンとの世紀の対決を描いた2話(『金髪の美女』、『ユダヤのランプ』)を指す。エルロック・ショルメ(Herlock Sholmès)はアナグラムで、SholmesのSをファーストネームに持っていくとシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)となる。
ショルメは初登場作品「遅かりしシャーロック・ホームズ」では、雑誌発表時、「シャーロック・ホームズ」本人として登場した。が、これはすぐさまシャーロック・ホームズシリーズの原作者アーサー・コナン・ドイルから厳重な抗議を受けた。作者ルブランはこのキャラクターを「ショルメ」と改名し、これ以降キャラクター付けや外見も明確にホームズとは違った別キャラクターとして構築し直した。「遅かりし〜」は単行本(「怪盗紳士ルパン」)収録時にはショルメと直されキャラクター付けも修正されているし、その次の作品となる本作「ルパン対ショルメ」では元祖ホームズに遠慮しない、思い切った「ショルメ」というキャラクターとしての対決が描かれている。ホームズの盟友ワトスンにあたるキャラクターも、ウィルソンという別キャラクターである。
しかし、日本語訳では古くからショルメ(Herlock Sholmes)をシャーロック・ホームズと訳す事が慣習となってきた。(ただし、ワトスンはウィルソンのまま。)アナグラムになじみのない日本人向けの、パロディーへの分りやすさを優先させた処置だが、この処置は日本の読者に原作を誤解させる結果ともなっている。