2008/03/24 日記<メフィスト賞>
メフィスト賞
メフィスト賞(メフィストしょう)は、講談社発行の小説雑誌『メフィスト』から生まれた文学の賞である。
未発表の作品に与えられる賞(新人賞)の一種だが、特に応募期間が設けられていないこと、枚数の上限が設定されていないこと、『メフィスト』の編集者が下読みから受賞の決定までをおこなうことが、他の公募文学賞とは異なっている。すなわち、編集者の目に留まった作品はすぐにでも出版される可能性がある。 いわば「持ち込み」を制度化したような賞であり、この賞の創設には、持ち込みによってデビューした京極夏彦の存在が大きい(このため、しばしば京極夏彦を「第0回メフィスト賞受賞者」とすることがある)。また、森博嗣を衝撃的にデビューさせるために設けた賞、とも言われる(だが、森の前に二人投稿者がいるので必ずしもそうは言えないだろう。詳しくは1996年1月号の『メフィスト』、あるいは『講談社ノベルス20周年記念密室本』を参照)。
受賞賞金などは与えられないが、受賞=出版であるため、規定の印税が賞金代わりとなる。受賞作は、講談社からノベルスの形態で出版されることが多いが、ハードカバーで出版される作品など若干の例外もある。
「究極のエンターテインメント」つまり面白ければ何でもありというキャッチフレーズで作品を募集しており、従来の推理小説やサイエンス・フィクションにはおさまりきらない個性的な作品が集まる。事実、この賞でデビューした小説家(「メフィスト賞作家」と呼ばれることがある)は「一作家一ジャンル」といってもよいほど個性的な作品を書くことが多い。第1回受賞者である森博嗣の受賞作『すべてがFになる』が本格ミステリであったのに対し、続く第2回受賞者清涼院流水の受賞作『コズミック 世紀末探偵神話』があまりに奇抜な作品であったこと、また第3回受賞者蘇部健一の受賞作『六枚のとんかつ』が下ネタなどのオンパレードであったことから、一時期「メフィスト賞はイロモノではないか」という噂が立ったことがある(その後、殊能将之、古処誠二 などの受賞により評価は再浮上する)。
最年少受賞者は浦賀和宏で、19歳にての受賞。それに、20歳で受賞した佐藤友哉(執筆時19歳)、西尾維新、岡ア隼人らが続いている。他の年少受賞者は22歳で受賞した北山猛邦、高里椎奈や23歳で受賞した辻村深月など。